カバといえば、のんびり水に浸かっている姿が有名ですが、よく見ると体の表面に赤っぽい液体がにじみ出ているのをご存じでしょうか?
これ、実は「汗」に見える分泌液で、天然の日焼け止めとして働いているんです。

目次
カバは「血の汗」をかく?
カバの分泌液は赤みがかっているため、昔から「血の汗」と呼ばれてきました。
しかし実際には血ではなく、皮膚の下の腺から分泌される特別な液体です。
なぜ赤いのか
科学的に調べてみると、この分泌液にはヒポスッド酸(hipposudoric acid)とノルヒポスッド酸(norhipposudoric acid)という2種類の特殊な物質が含まれています。
これらの物質は透明な状態で分泌されますが、空気に触れると化学反応を起こして赤やオレンジ色に変化します。
つまり、カバが汗をかくと「赤い液体」に見えるのは、この酸が酸化して色づくからなのです。
日焼け止め+抗菌効果
さらに驚くことに、この分泌液には2つの大きな働きがあります。
- 紫外線を吸収して皮膚を守る(日焼け止め効果)
- 細菌の繁殖を抑える(抗菌作用)
カバはアフリカの強烈な日差しのもと、体毛がほとんどない皮膚で暮らしています。
普通なら日焼けや感染症に悩まされそうですが、この「赤い汗」が天然のバリアとなって、体を守っているのです。
水と赤い汗のダブル防御
カバが昼間、よく川や池に浸かっているのは体温調整のためですが、同時に直射日光を避ける効果もあります。
そして水から上がった後は、この分泌液が日焼け止めと殺菌剤の役割を果たし、まさに自然が生んだ完璧なスキンケア。
まとめ
カバの汗が赤いのは、体から分泌される特殊な酸が空気に触れて変色するから。
そしてその赤い汗には、紫外線カットと抗菌というダブルの効果があるのです。
私たちは日焼け止めクリームを塗りますが、カバは自分の体から分泌してしまう――。
動物の世界の知恵って、本当にすごいですよね。


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