フグといえば、ぷっくりとした姿や美味しい高級魚のイメージが強いですが、実は自然界で芸術家のような一面を持っているのをご存じですか?
なんとフグの仲間には、海の砂に見事なアート作品を描く種類がいるのです。

目次
砂の上に現れる“ミステリーサークル”
1990年代、ダイバーたちの間で「海の砂地に不思議な模様がある」と話題になりました。
まるで宇宙人の仕業のような、幾何学的で美しい模様。
直径はなんと2メートル以上にもなることも!
長らく正体不明でしたが、後に日本の奄美大島周辺で暮らすアマミホシゾラフグという小さなフグが描いていることが分かったのです。
芸術の目的は“愛”
では、なぜフグは砂にこんな模様を描くのでしょうか?
理由はとてもロマンチックで、メスへのアピールなんです。
オスはヒレを使って一週間以上かけて砂をかき分け、円形の模様を完成させます。
その美しさに惹かれたメスが模様の中心にやってくると、そこで産卵が行われるのです。
つまりフグにとって、このアートは“プロポーズのステージ”というわけ。
砂の中に込められた努力
驚くのは、この模様はただ美しいだけでなく、実用的でもあること。
中心部分には細かい砂が集められていて、そこに卵を産み付けると波や潮の流れから守られる仕組みになっています。
まさに美と実用の融合。
まとめ
フグは海の中で、砂をキャンバスにして幾何学模様を描く芸術家。
その目的は、愛を伝えるためであり、子どもを守るためでもあります。
普段は地味に見えるフグですが、実は海の中で誰よりもロマンチックなアーティストなのかもしれません。
次に海を眺めるとき、「この下には小さな芸術家がいるかも」と想像してみると、ちょっとワクワクしますね。


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