はじめに
10月9日はスポーツの日という国民の祝日です。
日本の祝日の中で初めて英語由来のカタカナの名称が使われています。
もともとはみなさんがよく知っている「体育の日」でした。
国民の祝日に関する法律が2018年に改正された際に、「体育の日」から「スポーツの日」へと変更されました。
法律での「スポーツの日」の趣旨は、「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の現実を願う」とされています。
「体育の日」の制定
1961年に公布されたスポーツ振興法では10月の第1土曜日を「スポーツの日」に制定していました。
その後、1964年10月10日に東京オリンピックの開会式が行われ、それに伴い1966年に10月10日を「体育の日」として定め国民の祝日としました。
そして、前に制定されていた「スポーツの日」を「体育の日」と改めました。
2000年、国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律によって「ハッピーマンデー制度」が適用されたことにより、体育の日は10月の第2月曜日となりました。
「スポーツの日」への名称変更
超党派の国会議員で作るスポーツ議員連盟により、2016年に「体育の日」から「スポーツの日」に変更する検討が始まり、2017年に改正法案の国会提出の準備が進められました。
「スポーツ」は「体育」より広い意味を持ち、自発的に楽しむことを含む意味があることが変更の理由とされています。
2018年に改正祝日法が参議院本会議で可決・成立し、2020年1月1日付で「体育の日」は「スポーツの日」へと改められました。
その際に趣旨も少し変わり「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」から「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」というものに改められました。
「体育」という呼び方を「スポーツ」に改める動きは、スポーツの日に限ったことではなく、2018年には日本体育協会が日本スポーツ協会に名称を変更しています。
また、改正祝日法と同時に可決・成立した改正スポーツ基本法では、国民体育大会を2023年から国民スポーツ大会に改称することがすでに定められています。
スポーツの日に開催されている行事
出雲全日本大学選抜駅伝
F1日本グランプリ
マイルチャンピオンシップ南部杯
おわりに
秋風が涼しく、過ごしやすい季節になりました。
スポーツの日を機に、何かスポーツを楽しんでみてもいいのかなと思います。
急な運動は体に負担をかけてしまうので、軽めのスポーツを日常に取り入れることで、心身ともに健康な状態へと変えていけるのではないでしょうか。
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