はじめに
8月8日から9日にかけて、台風6号が接近しました。
鹿児島市では今年初の台風となりました。
台風の勢力としては並ではあったものの、移動速度が非常に遅くまた迷走したため、沖縄などには大きな被害をもたらす結果となりました。
今回はそんな台風について触れていきたいと思います。
台風が発生する仕組み
熱帯などの海域では、太陽の強い日差しによって海水温度が高くなっており、海上での上昇気流が発生しやすく、たくさんの水蒸気が反時計回りに渦を巻きながら上昇気流に乗って上空へと上がっていきます。たくさんの水蒸気を含んだ空気が上空で集まり雲を形成し、やがて積乱雲に成長します。成長した積乱雲がいくつも形成され、渦を成しながら集まり、やがて大きくなった積乱雲の渦は熱帯低気圧となります。その熱帯低気圧がさらに大きくなると台風になります。
台風の定義
熱帯の海上で発生する低気圧を熱帯低気圧を呼び、このうち北西太平洋で発達し中心付近の最大風速がおよそ17m/s以上になったものを台風と呼びます。
台風の強さの基準
・台風は気圧が下がるにつれて勢力が大きくなります。
弱い 990hpa以上
並み 960~989hpa
強い 930~959hpa
猛烈 929~900hpa
・強さは中心付近の最大風速で決まります。
強い 33m/s~
非常に強い 44m/s~
猛烈な 54m/s~
・大きさは風速15メートル以上の「強風域」の半径で決まります。
大型 500キロ以上800キロ未満
超大型 800キロ以上
台風の季節に事前にできる対応
・屋根の瓦、トタン板などの破損がないかを確認する
・屋根、壁、窓からの雨漏りがないかを確認する
・アンテナの傾き、固定の緩みがないかを確認する
・プロパンガスボンベが固定されているかを確認する
・エアコン室外機が固定されているかを確認する
・雨どい、側溝、ベランダの排水溝の詰まりはないかを確認する
・雨戸がない窓のガラスに「飛散防止用フィルム」を貼る
・浸水するおそれがある家屋は土のうを準備する
いざ台風!というときにできる対応
・庭、ベランダの飛びやすい物は片づける
・植木は固定する
・植木鉢は室内に入れる
・物干し台は倒し、物干し竿は地面に置く
・ガレージのシャッターは完全に降ろして施錠する
・窓はすべて施錠する。雨戸がある窓は雨戸をしめる
・雨戸がない窓は周囲をテープで目張りする(サッシのレール部に新聞紙を棒状に丸めて置く)
・風呂の浴槽に水をためる
・携帯電話を充電しておく
おわりに
台風の性質上、太平洋側を通る場合は被害が比較的少なく、日本海側を通る場合は被害が大きくなりやすいです。
※日本海側を通った場合の想定風速は実際に発表される風速(最大風速等)の1.5倍とも言われています。
これからの季節は非常に台風が多くなります。
大きな被害にあわないためにも、台風のことを知り、できる対策をしていきましょう。
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