はじめに
ストレス社会と言われる時代になって、精神的にも肉体的にも疲れている方は多くいるでしょう。
ストレスを抱えると夜眠れなかったり、イライラ感が強く出たり、頭痛や肩こりなどを引き起こしたりと、心や体が不調になります。
そんな心や体の不調を早期に知り、調子を整えるにはヨガが有効です。
なぜヨガが有効なのかご紹介します。
ヨガって何?
ヨガとは本来、古代インド発祥の伝統的な宗教的行法ですが、現代社会では心の安定を目的としたエクササイズとして広まっています。
現代のヨガでは、呼吸と瞑想を基本として、全身を使ったポーズをとることで心だけでなく体も健康になることを目指します。以下では、この現代のヨガを「ヨガ」と表記します。
ヨガにおいて、魂と心と体は繋がっていて切り離せないものと定義されていて、この3つを上手に調和させることでバランスが整うとされています。
近年ではダイエット・デトックス・スタイルアップなどを目的としてヨガを始める人も多く見られますが、その効果は本来の目的の副産物でしかありません。
ですが、本来の目的に沿ってヨガを生活に取り入れることで結果的にダイエットやデトックス・スタイルアップなどの効果が得られるのも間違いではありません。
ヨガで得られる効果
ヨガは呼吸法と瞑想によって自分自身の心と向き合うエクササイズです。
心や体の不調に自分自身で気付き、改善していくことができると言われています。
自分自身の心や体に起きている問題を自分で察知してコントロールしていくために、意識的にヨガを取り入れていく必要があります。
瞑想というのは自分の中にある雑念(不安・心配・周囲からの評価など)を鎮めることです。
生活しているうえで「何も考えない状態」ということはないと思います。
ヨガでは意識を保ちつつ、「瞑想状態」になることを練習します。
そうすることで自分の中の雑念に対する思考が止まり、脳が休憩することで頭と心がリフレッシュします。
アーサナと呼ばれるヨガ特有のポージングをとることで、関節の詰まりを解消、筋肉がほぐれることで血液やリンパの流れがよくなります。
呼吸法やアーサナにあるお腹をねじる動きでは、筋肉だけでなく内臓も刺激します。
内臓が刺激されることで消化や便通がよくなるなど、内臓機能にも効果が表れることで、血液やリンパ・エネルギーの流れが改善されることで自律神経が整います。
呼吸法とアーサナを継続していくことで、少しずつ筋肉量がアップします。
アーサナでは主にインナーマッスルを使うので、そのインナーマッスルが強化されると、骨格を正常な位置まで戻し、姿勢の歪み改善になります。
また、姿勢の歪みが改善されることで筋肉への負荷がバランスよくなり、代謝が上がることでスタイルアップにもつながります。
骨格の歪みによって正常な位置に収まらなかった内臓も元の位置に戻るので機能が正常化されます。
筋肉や関節の動きがなめらかになると、柔軟性が生まれ、長時間の歩行が楽になったり、膝や腰への負担が軽くなったりと、日常生活への負担が軽減されることが期待されます。
さらに、ヨガをすることで自分自身の心と体の状態に意識が向かうため、不調を早期に知ることができるとも言います。
ヨガと呼吸法
ヨガは瞑想をするとき、呼吸に意識を置くことで自分の内面と向き合うことを主とします。
結果として集中力が上がり、自分を知ることで感情のコントロールができるようになると言われています。
また、正しい呼吸法を身に着けることにより、心と体がリラックスするのでイライラ感や不安感、気分の落ち込みといった負の部分が和らぎ、心を落ち着かせると言われています。
ヨガの基本になる呼吸法は腹式呼吸です。
腹式呼吸は自律神経の一つである副交感神経を優位にしてくれます。
人はストレスがかかることで自律神経の交感神経が優位になり、不安感・不眠・頭痛・肩こりなど、心や体に不調が出てきます。
副交感神経を刺激することで心と体をリラックスさせ、ストレスや体の緊張を和らげることができます。
腹式呼吸で深くゆっくり呼吸をすることにより、自律神経が整い気持ちが落ち着きます。
おわりに
最近ではヨガ教室があったり、自宅で気軽にヨガを体験できるように動画が投稿されていたりします。
心身ともに疲れやすい今の時代を、自分らしく心身ともに健康に過ごしていくために、生活の中にヨガを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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