
こんにちは。SWスタッフです。
爽やかな風が吹き抜ける5月。カレンダーをめくると、5月9日は語呂合わせで「呼吸(5・9)の日」とされています。私たちは毎日、無意識に約2万回もの呼吸を繰り返しています。あまりにも当たり前すぎて普段はその重要性を忘れてしまいがちですよね。
しかし、現代社会を生きる私たちはストレスや長時間のスマホ操作、デスクワークによる前かがみの姿勢によって気づかないうちに呼吸が「浅く」「速く」なっていると言われています。今日はこの「呼吸の日」にちなんで呼吸が私たちに与える驚くべきパワーや、ヨガの世界で数千年にわたり語り継がれてきた「呼吸の真実」について深く紐解いていきたいと思います。
1.なぜ5月9日が「呼吸の日」なの?
呼吸の日は、NPO法人日本呼吸器障害者情報センターが1999年に制定した記念日です。 由来はもちろん「こ(5)きゅう(9)」の語呂合わせですが、なぜ5月なのかという点には非常に素敵な意味が込められています。5月は一年の中でも空気が澄んでいて外気浴や深呼吸をするのが最も気持ちいい季節。新緑の香りを胸いっぱいに吸い込み生命の尊さや自然への感謝を思い出してほしい――そんな願いが込められているのです。また、医療の側面からは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患に対する理解を深め、肺の健康を守る大切さを再認識するという啓発の役割も担っています。
2.「心のリモコン」としての呼吸
私たちの体の中で心臓の鼓動や内臓の働きといった自律神経の働きは、自分の意思でコントロールすることはできません。しかし、唯一の例外があります。それが「呼吸」です。 呼吸は、意識しなくても勝手に行われますが自分の意思で「止める」「ゆっくりにする」「深く吸う」といった操作が可能です。ヨガはこの点に着目しました。心が乱れて自律神経のバランスが崩れた時、心臓を直接落ち着かせることはできませんが呼吸をゆっくりに整えることはできます。呼吸が整うと、脳は「あ、今はリラックスしていい状態なんだな」と判断し副交感神経にスイッチを入れます。呼吸は私たちが自律神経にアクセスできる唯一の「リモコン」なのです。現代人が抱えるストレスの多くはこの「リモコン」を使いこなせず常に「ON(緊張)」の状態が続いてしまっていることに起因しています。
3.ヨガの哲学が教える「執着と手放し」の呼吸
ヨガのポーズ(アーサナ)をしている時、つい「もっと深く曲げなきゃ」「きれいに見せなきゃ」という執着が生まれると途端に呼吸は止まってしまいます。ヨガインストラクターが「呼吸を止めないで」としきりに伝えるのは、呼吸が止まることは「力み」や「執着」が生じている証拠だからです。
呼吸のプロセスは、人生の縮図とも言えます。
吸う息: 新しいエネルギーの受け入れ。
止める息: 今この瞬間の静寂、内観。
吐く息: 不要なものの手放し、解放。
私たちはついつい「もっと得たい」「もっと吸いたい」と欲張ってしまいがちですが、ヨガでは「まず吐ききること」を大切にします。空間を空けなければ新しい空気(エネルギー)は入ってこないからです。
4.身体的な健康:肺という「一生のパートナー」を労わる
ヨガ的な精神性と同じくらい大切なのが物理的な「肺」の健康です。呼吸の日の制定目的の一つは、肺の生活習慣病とも言われるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の予防です。肺は、実は沈黙の臓器とも呼ばれ、機能が低下してもなかなか痛みを感じません。階段で息切れがする、咳や痰が続く……そんな小さなサインを「年のせい」や「タバコのせい」にして放置していませんか?ヨガで肺の周囲の筋肉(呼吸筋)をしなやかに保つことは、肺の健康を守ることに直結します。
5月9日。もしお時間があれば、ほんの数分だけでいいので、スマホを置いて、背筋を伸ばし、自分の「息」の音に耳を傾けてみてください。
忙しい毎日だからこそ立ち止まって「呼吸」という原点に戻る。そんなシンプルな習慣が、あなたの人生をより豊かで健やかなものに変えてくれます。さあ、今このブログを読み終えたら、大きく、深く、深呼吸。


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