
『最強のふたり』とは?
『最強のふたり』とは、2011年公開のフランス映画。
車いす生活を送る富豪のフィリップと彼の介護をするスラム出身の青年ドリス。立場も性格も全く違うふたりが出会い、ケアの現場を通じて友情を深めていく物語です。
福祉に関わるものとして、この映画は単なる感動物語ではなく、むしろ福祉の現場における理想的な支援のありかたを表しているのではないか?と考えさせてくれる映画となっています。
対等でいること
ドリスは介護の知識も経験もゼロ。フィリップに対してズケズケと接する始末。
しかしフィリップは自分を特別視せずに対等に接してくれるドリスに、次第に心を開いていきます。
映画の中でドリスは、冗談を飛ばし、無遠慮で自然体だった。しかしフィリップはそのおかげで心を開きました。
対等でいること
画一的にすべての人に無遠慮で支援しろということではありません。
一人ひとりを理解することに努め、そのひとらしさの部分に寄り添い、最適な方法を利用者、支援者で考えていくことが大切です。
つまり対等に接するということは、その人がその人らしくいられる関係性を築くこと、なのではないでしょうか。
とにかく笑えれば
福祉とは、誰かの“できない”を支えることだけではありません。
その人が「その人らしく生きる」日々を、一緒につくっていくこと。
その中で、たとえほんのひとときでも、心からの笑顔が交わされるなら、それは何よりも価値ある支援のかたちだと、私は信じています。
おわりに
私たちは今、もう一度「支援とは何か」を見つめ直す時期にいるのではないでしょうか。
映画『最強のふたり』は、私の支援の固定観念を壊しました。
ただ単に画一的に対等に接するということではないのかなと思えました。
『最強のふたり』から学んだのは、その人らしさを引き出すことです。
一人ひとり、その人らしさを出せるような最適な支援方法を模索していきたいと考えています。
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