項目
- 「読める」って当たり前じゃない
- UDフォントってどんなもの?
- 福祉の現場でも大活躍!!
- おわりに
「読める」って、当たり前じゃない
スマホやパソコン、チラシやポスター。
私たちは日々、文字からたくさんの情報を受け取っています。
でもその文字、実は…
年齢や目の状態、読むスピードや認識のしやすさ。人によって文字の見え方は様々。
だからこそ、誰にとっても読みやすい「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)」が、いま注目されています。
UDフォントってどんなもの?
UDフォントとは、見やすさ・読みやすさをとことん追求したフォント(文字のデザイン)です。
UDフォントが持つ特徴には、次のようなものがあります。
- 似た文字の形をはっきり区別(例:「ロ」と「口」、「シ」と「ツ」など)
- 字の間隔や形にゆとりがあり、詰まって見えない
- 小さく表示してもつぶれにくい
- 弱視や色覚に配慮したデザイン
なんだかこの文字読みにくいな…
そんなときは、フォントをUDフォントに変えてみるだけで世界が変わるかもしれません。
小さな工夫が、見る人の安心感や理解につながります。
福祉の現場でも大活躍!!
UDフォントは、ただの「デザイン」や「見た目の工夫」ではなく、
情報を誰にでもわかりやすく届けるための実用的なツールです。
例えば、次のような方々にとって大きな力を発揮します:
🧑🤝🧑高齢者にとって
→年齢とともに視力が低下してくると、小さな文字や似た形の文字が読みづらくなります。
UDフォントは線がくっきりしていて、文字が見分けやすく、読みにくさによるストレスを軽減してくれます。
🧑🤝🧑視覚に障がいのある方にとって
→弱視の方にとっては、ちょっとした文字の太さや形の違いが、「読める・読めない」を分ける大きな要因になります。UDフォントは視認性に配慮されており、必要な情報をしっかり受け取れるよう設計されています。
🧑🤝🧑発達障がいや学習に特性のある子どもたちにも
→文字の形が分かりやすいことで、読み間違いや混乱を防ぎ、学習への前向きな気持ちにつながります。
また、日本語を学ぶ外国の方にとっても、わかりやすい形の文字は理解の手助けになります。
「読める」ことは、理解できる、安心できる、自信が持てることに直結します。
だからこそ、UDフォントは福祉の現場でも、少しずつ活用が広がっているのです。
おわりに
ちょっとした配慮が、誰かの「読めた!」に変わる。
その喜びや安心が、社会全体のやさしさに繋がっていく。
現在、弊社ブログでは游ゴシック体を使っています。
UDフォントの考え方を学ぶなかで、「もっと読みやすい文字があるんだな」と感じています。
今後は、UDフォントの導入も検討しながら、誰にでもやさしい情報発信を目指してまいります。
文/構成 工藤
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