インスタントコーヒーと私の小さな幸せ(鹿児島のグループホーム)

朝、まだぼんやりとした頭で、お湯を沸かす。
お気に入りのスヌーピーのマグカップにそっとコーヒーを入れる。

香りがふわっと立ちのぼる瞬間。
ようやく頭が冴えてきて、一日の始まりを実感する。

特別な豆じゃない。
インスタントコーヒーの、いつもの味。
だけどそれが、私の「いつもの味」になっている。

小さなしあわせって、
何かすごいことが起こることじゃなくて、
「いつも通り」がちゃんとあることなんだと思う。

そんな「当たり前」がある日は、きっと大丈夫な日。

特別じゃない、小さなしあわせ。
それがあるから、私は私のペースで、ちゃんと生きていける。

文/構成 工藤・写真 下田

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