夢のかけらを抱えて、夜を走る (鹿児島のグループホーム)

薄く煙る街のネオンが、まるで過去の記憶のように揺れていた。
今日もまた、あの頃と同じように夜が始まる。

何かを変えたくて、でもどうすればいいのか分からなくて。
「もうすぐ何かが始まる」って信じながらも、立ち止まるしかなかったあの頃の夜。

「冷たい風に抱かれて 夢のかけらを探してた」

夢ってなんだろう。
叶った瞬間に夢じゃなくなるもの。
だからこそ、いつも遠くにあって、青くて、少しだけ痛い。


忘れかけてたはずの不安や焦燥が、ふとした瞬間に蘇る。
でもそれは、今の自分にとってはむしろ救いなんだと思う。

傷つくことを恐れずに、自分を信じて走っていたあの頃の自分が
確かにここにいた証拠だから。

「くだらねえとつぶやいて 目をそらしても夢は見えるさ」

自分を信じるのが怖かった。
だけど信じなきゃ、何も始まらない。青い衝動も、青いままでいい。
誰かに笑われたって、振り返らなくていい。
あの頃の自分に胸を張れるように、今日もまた歩き出す。

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